愛犬クゥの存在
「こんなの食べさせて、本当に大丈夫なのかなぁ」
・・・と不安になりながらも与え続けられたのは、実家で飼っていた愛犬クゥの存在が、かなり大きかったのです。
クゥ(♂)は私が小学校3年生の時にやってきました。
私の友達の犬(柴犬♀)が脱走し、無事に帰ってきたのですが、数ヵ月後妊娠していることが判明(笑)。父親が誰かわからぬまま、「MIX」なんてかっこいい言い方するのも恐れ多いような雑種犬が、数匹産まれました。
そのうちの一匹がクゥ。昔は「犬を飼う」といえば、「誰かからもらう」
こんなきっかけでしたよね。
クゥをお迎えし、その日の夜、用意したドッグフードをあげました。
・・・でも、全く食べないのです。ふやかしてもダメでした。
そこで母が「しょうがないわねぇ~」と、その日の晩御飯だったクリームシチューにごはんを入れて与えました。
むしゃむしゃとよく食べる!私も兄もその姿をジッと見たことをよく覚えています。
その日以来、「残り物+ごはん」というのが彼の食事となりました。
数日後、ワクチンを打つ為に動物病院に連れて行き、帰ってきた母が。
「犬って、たまねぎダメなんだって~」と。
・・・クリームシチューにも、残り物の味噌汁にも、思いっきりたまねぎ入ってたよねぇ。。。今度から気をつけよう。。。と、皆で反省。
でも、反省された部分は「たまねぎを抜く」という部分だけで、その後も塩分たっぷりそうなチキンスープや、味しないから醤油がたされたおじやとか、おやつは人間のざらめ煎餅とか。そんなものを何のためらいもなくあげ続け・・・。
おまけに、暑い夏も寒い冬も、ずっと外飼いだったクゥは、大きな病気をすることもなく、享年16歳でした。
・・・その後、Lennyをお迎えするにあたりフードについて情報を集めるうちに「私達はクゥになんてひどいことをしていたんだ!!」と思い、人間のものは絶対あげるものか!と・・・んで、低血糖の件につながるわけですが(汗)。
彼がいたからこそ、「これあげて大丈夫かな」と思ったときも、犬の適応能力を信じてみよう、彼にあげていた時よりは遥かにいい内容であろうこの手作り食の力を信じてみよう。と、思えたのです。
クゥありがとう。君のおかげで、自信が持てたよ。
katie☆